【ポイント解説】第64期王位戦第2局 佐々木七段 VS 藤井王位

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藤井聡太名人 対局ポイント解説

参考にすべきポイントを序盤/中盤/終盤の三局面に絞って解説

【序盤】相掛り最新型(図36手目 33桂まで)

佐々木七段が相掛り腰掛銀から☗45銀と進出したところ。

ここで☖33桂は一般的な手なのだろうか…

☖33桂に代わる手として☖34銀では、☗34銀と突っ込んでくる。

☖75歩もしくは☖35歩を指しておきたくなるが、消極的なのだろう。

後手の銀の進出が遅れているため、先手が主導権を取りやすい展開と思われます。

一目散に腰掛銀の形を決めてしまうのはあまり見ない形だが、角交換を強要させることができる

ので、アマ大会だと有力です。

【中盤】67手目 ☗36歩まで

ここで細かいですが、後手が得する手順があります。

飛車が死んでいるので単純に進めるなら☖56歩☗35歩、と取り合う展開。

正解は ☖25飛!!

25の地点で取らせることにより、飛車角を取り合った後、☗34銀の一手に強要できます。

後々の展開で判明しますが、☗34銀が浮いていることで、銀取りの手が先手になります。

【終盤】77手目 ☗56歩まで

駒の働きが大差であるため、既に後手勝勢の局面。

この後どう決めるか、ですが☖57角成と角をぶった切る手が明快。

☗同玉の一手に☖55歩が激痛。後手の馬の効きを止める術はなく、

先手のカナ駒も働きが悪いため、受けが困難です。

この後も危なげなく、藤井王位が寄せ切りました。

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